カビが発生しやすい場所、カビの3大発生要因
蒸し暑い時期は物が腐りやすいだけではなく
カビの被害が出ることもしばしばありますよね。
今日は、カビの発生しやすい場所について調査しました。
◆カビが発生しやすい場所
【カビの発生要因】
家の中で最もカビが発生しやすい場所といえば「浴室」と「キッチン」。
ともに水をよく使う場所です。
その他には、湿気がこもりやすい「押入れ」や「下駄箱・洋服タンス」。
冬場ですと、結露により水分が付着しやすい「窓サッシ」・「壁」など。
食べ物 の豊富な「冷蔵庫」もカビの発生しやすいスポットになります。
このカビの発生スポットは「カビの発生要因」と密接な関係があります。
カビの3大発生要因は、
- 湿度
- 温度
- 栄養源
すべての要因を絶つことは日本の気候では難しいですが、
3つの条件が揃ったとき、カビは爆発的に繁殖します。
「湿度」は、日本の気候と昨今の 建物の気密性などにより
最も良好な状態にするのが難しい要因と言われています。
カビが活発に増殖する湿度は70%以上。
梅雨時は特に高湿度な状態が続きます。
湿度は60%以下に保つことがカビ発生を防ぐポイントになるのですが、
実際はカビの付着する材質が含む水分量が問題となってきます。
部屋の湿度が低くても建材等に常に水分が含まれている状態だと
高湿度の条件を満たすことになります。
換気を良くし、水分の付着をできるだけ避ける事が、カビ対策 として有効です。
「温度」は、20℃~30℃くらいがカビの好む条件ですが、
0℃~50℃の範囲であれば基本的にカビは活動できるようです。
冷蔵庫内などの低温下でも繁殖のスピードが遅いだけで
カビの活動には十分な温度であり、食べ物などの栄養源が豊富な分、
カビの好む条件と言えます。
「栄養源」は、食品類が一番の栄養源となりますが、
繊維や木材・ほこり等何でも栄養源になります。
特に炭水化物やタンパク質・脂肪分などをカビは好み、
食物の豊富 なキッチン廻りはカビにとっては栄養の宝庫。
また、浴室には体の垢や脂肪分、石鹸カスが
カビの繁殖の原因となる栄養分になります。
部屋の中の「汚れ」は 上記の栄養源と言い換えることができ、
汚れの除去イコール、カビの栄養源の除去となります。
常に清潔にしておく事がカビ対策として有効です。
カビは真菌類に属する微生物の一種で、
胞子は浮遊し、繁殖の条件が良い場所に付着したカビ胞子は
菌糸を伸ばし成長し、別の胞子を実らせて増殖します。
日常の暮らしの中ではカビの存在自体を完全に無くすことは不可能なため、
増殖させない方法がカビ対策と言えます。
上記「カビの3大発生要因」のうち
一つでも条件が揃わなければカビは繁殖しませんが、
「温度」についてカビの好む条件を排除する事は生活環境上では無理なので、
その他の「湿度」「栄養源」の要因を絶つことが具体的なカビ対策
となるようです。